10.31.2012

モノクロニズム

寒い!寒いよ!!

天気が悪かった週末は重い腰をあげて美術館へ。


MAMAC Museé d'Art Moderne et d'Art Contemporain
ニース近代・現代美術館

やっていたのはEves Klein、James Lee Byars、Anish Kapoorの三人のアーティストの展示。
街中にポスターなど貼ってあり、かなり目を引かれ、やっとどっこい向かいました。

展示のテーマはモノクローム


Eves Klein
フランスを代表するモノクロームと言えば、やっぱりイヴ・クライン。
ニース出身のアーティストで、この美術館所蔵の作品も多し。
今回は彼の没後50周年記念で組まれた企画展なんだそうです。
IKB(International Klein Bleu)の染料を開発し、その後その青に魅せられたモノクロ作品が彼のスタイル。
IKBを使った単色作品が多いです。

何年も前にこの青をはじめて見た時にはわたしもずいぶん目を奪われたなー。
あおい海と空があるニースならではの色彩感覚なんだろうかー。




James Lee Byars
コンセプチュアル・アートの中心人物にいたアメリカ人アーティスト、バイアース。
10年近くの間日本に滞在し制作活動をしてたようで、日本人ファンも多し。
生前に構想されたというパフォーマンス、インスタレーションを今も見ることができるとか。



作品後ろからの影が劇的に印象的だった。
素材は全部大理石で、表面はとても滑らか。



Anish Kapoor
インド出身の現代彫刻家カプーア 
シンプルな形と色の中に、かなり鑑賞者の感性が委ねられる感じの作品。
写真は撮らなかったけど、モーターで動き鑞が施される巨大半円形は、確かに、シンプルなのに
色も、鑞の軌跡もなんか艶かしい感じでー。
実際会場を作品と一体化させてる迫力がありました。
今後の作品にも注目が集まる作家の1人。




企画展自体のサイズ感はとても小さいんですが、
すぱっと潔く3部屋に1アーティストずつの展示。
30分もあれば十分すぎるという内容の展示。

12月16日までだそうですー 無料で入れるしもう一度行っちゃいそう。多分行かないけど。
でもそのぐらい結構良かった。

10.29.2012

冬時間のはじまり

なんだか日曜日になって急に寒くなったニース。
ニースだけではなく、パリやリヨンでも最低気温2度まで下がったりして、一気に冬になっちゃいました。

そして日曜日に、なんだか変な感じするなー なんかよく寝たなー と思ってたら、
土曜日から日曜日になった頃サマータイムが終了!
時計の針を一時間戻さないとなりません。

わたしのスマートフォンは難なく時間差を自動的に調整してくれましたが、
レミのNOKIA携帯、置き時計、腕時計はすべて手動調整。



ジャスミンも急な寒さに耐えられずに猫ハウスに入りはじめました。
ソファーに放られて斜めになってても構わない様子。


そしてblog更新中の今



10.21.2012

プロヴァンス鉄道に乗って

家のそばにめったに電車が走らない線路が通っていて、
近くにはニースのNice Ville以外のもう1つの駅があります。

Chemin de fer de Provence プロヴァンス鉄道

もともとは南フランス内の街をつなぐ様々な線があったよう。
今はニースCP駅から、ディーニュ・レ・バン(Digne-les-bains)をつなぐ鉄道。
ディーニュはbains=風呂という名前にもあるように温泉があり、タラソテラピーができるそうです。


乗ってきました。
地中海沿いを走る国鉄(SNCF)とは違い、プロヴァンス鉄道(CP)は川に沿って山間を進む。



そしてAnnot (アノット)という駅まで行き、会ってきました!



蒸気機関車 (train vapeur)
ディーニュまでの線が通ったのが1911年頃で、打ち込まれた表示をみると1923。
もう90歳のおじいちゃん機関車。
そしてこの機関車、見るだけでなく、乗れちゃいます。今も現役!で日曜日の何回か運行中。
本当は予約が必要みたいですが、帰り便のみ空きがあり乗れることに。
往復は20ユーロ。片道16ユーロ(なぜか高い)。走行区間は限られていて短いけど、機関車じいちゃんゆっくり走るので十分


これが人生初蒸気機関車との出会いとなりました。
ガタゴト心地よく後半寝てしまうという。。


10.20.2012

にがいきゅうり

6月に引っ越しの最中に、
荷物の中に紛れ込んでいた種をプランターに植えてみた。

引っ越し前に植えたものはなかなか大きくならないのに、
(秋の恵みの雨のおかげで写真下部のように今は大分成長)
引っ越し後の種はぐんぐん伸びる伸びる。
(プランターから伸びてる上部の葉っぱ)
伸びて伸びて、テラスのフェンスに巻き付き



先日収穫できた。
concombre amer = にがいきゅうり = ゴーヤ
実はニースのマルシェに普通にゴーヤ売ってて、
なんかサイズ小さいし色もちょっと緑薄めだなー と思ってたら
同じサイズ感、色感のゴーヤができてた。
ちなみに情報:concombre de mer = 海のきゅうり = ナマコ




ゴーヤチャンプルーにして美味しくいただきました。
確か、この種をくれたのは姉だったような。。もう3年は経ってるような。。
ごちそうさまです。
と、取れたゴーヤから更に取れた種を来年も植える予定。



10.09.2012

タンド線で国境越え

イタリア行ってきました。

目的地はタンド線終着駅Cuneoクーネオ。
(伊:テンダ線)
フランスとイタリアの国境地帯を走るタンド線。タンド峠を越えて地中海までを繋いでいます。

訪れた火曜日はちょうど広場でマーケットが開かれているという情報のみを得、
地図もガイドもないまま行ってみました。
ひたすらブラブラ。。




そして、やっぱりイタリアだからパスタ。そしてリゾット。
安いし美味しい!!!





行きと帰りでは違うルートを選び、片道3時間の長い列車の旅。
峠に山や川、そして街の風景が変わって行きます。
フランス国内最長のトンネルも通過した模様。
写真は中継地点、Breil-sur-Roya(フランス)
空気がおいしかったー


帰りのフランスの電車の方がすごい座り心地良かった。。です。
そして、ここまで来ても、イタリア人の皆さんだいたいフランス語話せる。感心。
無理矢理イタリア語話そうとしてごめんなさい!


10.01.2012

丘の上の墓地


今東京からミカちゃんが来てます。

旧市街を散策中に、城壁の丘にある墓地(cimetière du château)を訪ねました。
ここの墓地、はじめて行ってみたんだけど、
ユダヤ教徒墓地とキリスト教徒墓地にわかれていて興味深かったです。

ユダヤ墓地の方はダビデの星が彫られているわりとシンプルな作りが多く、
親族や友達から寄贈されたメッセージが墓石の上に飾られていたりも。。




こちら十字架が掲げられているのはキリスト墓地。
もはや目立ったもん勝ちみたいな感じの豪華さ。




飛んでけそう。。

その後、調べてみたところによると、この墓地には、
『オペラ座の怪人』を生み出したフランス作家ガストン・ルルー
メルセデスベンツの創設者、ユダヤ系ドイツ人のエミール・イェリネック
などの著名人が眠っているようです。